iPhoneパネル需要と稼働率
Published February 6, 2020
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第24回 DSCC田村のFPD直球解説 (電子デバイス産業新聞)
2019年のiPhone向けディスプレー需要は2億1600万枚と前年比13%減少した。特に、有機ELモデルのディスプレー需要は同24%減の5900万枚にとどまったもようだ。iPhone向けの有機EL生産能力は年間2億5000万枚もあるため、工場稼働率は平均でわずか23%と非常に低迷した。
一方で、20年のiPhone新モデルは3モデルと噂され、すべて5G対応、かつディスプレーにはすべて有機ELが採用される見通し。有機ELモデルが19年の2モデルから3モデルに増えることや各種機能の革新に伴い、有機ELへの需要は1・1億枚を超え、工場の平均稼働率が45%まで回復する見通しだ。
サムスンディスプレー(SDC)がY―OCTAと呼ばれるタッチパネル機能を内蔵した有機ELパネルを20年から、そしてLTPOを21年からiPhone向けに生産し始めるので、生産工程が増加し、SDCの生産能力は19年をピークとして、23年までに半減に近い水準まで減少する。従って、LGディスプレーやBOEがiPhone用有機ELに参入しても、3社合計の生産能力が減少することが工場稼働率の改善へ寄与し、平均稼働率は19年の23%から23年には72%まで上昇していくと予想する。
また、1~3月期に廉価版の4・7インチモデルが発売されると予想されているが、20年に液晶を搭載する新モデルはこれだけであるため、液晶全体の需要は前年比3割減の1億枚強にとどまり、有機ELに逆転されるだろう。
DSCC
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