Galaxy向けOLEDパネル需要
電子デバイス産業新聞 3月5日掲載
- DSCC田村のFPD直球解説 第25回より
SamsungのスマートフォンGalaxy向けOLEDパネルの出荷動向を解説する。 18年から19年にかけてはRigid OLEDは数量減にもかかわらず、面積が増加した。 これは、特にRigidパネルがミッドレンジのAシリーズを中心に展開されたため、平均パネルサイズが18年の5.2"から6.3"へと1"以上大きくなったことによる。
Flexible OLEDについてはSシリーズとNoteシリーズを中心に展開しており、Flexibleの平均パネルサイズは18年の6.1"から6.3"へと若干大きくなったものの数量減の影響で面積は微減。
Foldable OLEDでは19年に初めてGalaxy Foldが市場投入されたものの、折り曲げ部等の不具合もあり、数量的には40万枚弱に留まった。 19年から20年にかけて、Rigidは平均パネルサイズは微増するが、数量・面積ともに減少する見込み。 Flexibleは数量・面積ともに増加するが、コロナウィルスの影響と1000ドル~1600ドルにも達するS20シリーズの売れ行きが着目される。
20年はFoldableについても、Clamshell型のGalaxy Z Flipがリリースされ、ヒンジの強度も大幅に改善されたことも合わせ、注目が集まる。 DSCCでは20年には300万枚を超えるFoldable OLEDがGalaxy向けに出荷されると予想している。
Samsung Galaxyシリーズ合計では、19年は2%増の3億2千万枚超えのパネル出荷となった。 20年は新型コロナウィルスの影響を考慮して、暫定的に19年比2%減の予想としている。19年においてOLED数量は8%減、対してLCDは20%以上増加1億3千万枚弱となった。20年は、OLEDもLCDも2%減と見込んでいる。最後に、今後3-4月にかけてコロナウイルス問題で韓国内の各種製品部材の生産に影響を与えることになるか否かに注目していきたい。
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