Apple iPhone 15シリーズはProモデルが引き続きシェア獲得~累積ベースで61%
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この記事は10月30日付 (米国時間) のDSCCグローバルブログ Apple’s iPhone 15 Pro Models Continue to take Share - 61% Share of the iPhone 15 Series をDSCC Japanのスタッフが全文和訳したものです。
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iPhone15シリーズ発売から1ヵ月以上が経過した。9月までのiPhone 15シリーズ用のパネル出荷数は、昨年同期間のiPhone 14シリーズ用より24%増加、一昨年同期間のiPhone 13シリーズ用より27%増加したことが、DSCCの Monthly Flagship Smartphone Tracker 最新版で明らかになった。
iPhone 15シリーズの現在のパネル出荷構成におけるProモデルのシェアを見ると、6月から9月の期間では、iPhone 14とiPhone 13の各シリーズにおけるProモデルのシェアよりも高くなっている。iPhone 15シリーズでは6月から9月までの累積ベースのProモデルのシェアが61%となっている。iPhone 14シリーズでは51%、iPhone 13シリーズでは56%だった。
iPhone 15 Proモデルの9月のシェアは68%で8月の59%から上昇した。Proモデルのシェアが高いこと、またiPhone 15 Pro Maxの発売価格がストレージ256GBで1199ドルと高額なことから (iPhone 14 Proは256GBで1199 ドル、128GBで1099ドル)、iPhone 15シリーズの平均価格は2022年6月から9月の期間のiPhone 14シリーズと比べて5%高くなっている。
6月から9月の期間におけるiPhone 15シリーズ用パネル出荷では、SDCが83%という圧倒的シェアを獲得している (2022年同期間のiPhone 14シリーズ用では85%、2021年同期間のiPhone 13シリーズ用では83%だった) 。SDCはiPhone 15、iPhone 14、iPhone 13の各シリーズで全4モデルにパネルを供給している唯一のサプライヤーであることが、圧倒的シェアという結果につながっている。LGDも9月にiPhone 15 Pro Max用パネルの出荷を開始しシェア17%を獲得、8月までのシェア9%から上昇している。9月時点のSDCのシェアは74%、LGDのシェアは26%だった。LGDはiPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Max用のパネルを供給している (LGDはiPhone 13、iPhone 13 Mini、iPhone 14、iPhone 14 Pro Max用のパネルも供給している) 。BOEは10月にiPhone 15用パネル出荷を開始すると見られる。BOEはiPhone 12、iPhone 13、iPhone 14用のパネルも供給している。
Monthly Flagship Smartphone Tracker には、AppleのiPhone 15シリーズ用パネル出荷動向や最近発売されたGoogle Pixel 8シリーズ、折り畳みタイプのHonor Magic Vs2、Oppo Find N3、OnePlus Openの出荷実績、さらに今後発売予定の各種モデルや20以上のブランドの動向を掲載しています。
Monthly Flagship Smartphone Trackerには、主要スマートフォンブランド全社の全モデルを対象としたフレキシブルOLEDおよびフォルダブルOLED出荷の月間実績データと2ヵ月分の予測データを収録しています。
すべてのフラッグシップモデルを対象に、月間出荷数を以下の項目別に提示します。
- ブランド
- モデル
- ディスプレイサイズ
- フォームファクター
- フォルダブル型フォームファクター
- パネルメーカー
- TFTバックプレーン
- 解像度
- ホール/ノッチ/UPC
- リフレッシュレート
- CoE (カラー・オン・エンカプスレーション)
Monthly Flagship Smartphone Tracker は、FPD材料メーカー、パネルメーカー、OEM、技術開発企業、ブランド、通信会社、財務アナリストなど、OLEDスマートフォンのサプライチェーンに関わるすべての皆様のお役に立つ優れたツールです。ブランド/モデル/パネルメーカー別のパネル出荷実績と短期予測、近日発売予定の次期モデルをご確認いただけます。
DSCCではこのほか、 Quarterly Advanced Smartphone Display Shipment and Technology Report も発行しています。このレポートでは、主要スマートフォンブランド全社を対象としたパネル出荷の四半期実績と詳細なモデル仕様およびトレンドのデータを提供しています。ブランド別、モデル別、またすべてのディスプレイおよび非ディスプレイパラメータ別にOLED搭載スマートフォンセットおよびスマートフォン用OLEDの出荷数データ、出荷額データを掲載、過去実績および今年度見通しは四半期ベースで、2027年までの予測は年間ベースで提示します。さらに、スマートフォンに適用可能なOLEDのテクノロジーとイノベーションのトレンドに関するインサイトも提供します。DSCCのデータベースに収録しているAMOLEDスマートフォンの構成は1300以上にのぼり、基板、TFTバックプレーン、パネルメーカー、リフレッシュレート、チップセットメーカー、設計ルール、5Gネットワークなどの項目によるバリエーションを含んでいます。