2023年のスマートフォン用OLED出荷分析~スマートフォン市場&技術の総合調査レポートより

Published July 3, 2023
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出典調査レポート Quarterly Advanced Smartphone Display Shipment and Technology Report の詳細仕様・販売価格・一部実データ付き商品サンプル・WEBご試読こちらから お問い合わせください。

この記事は7月3日付 (米国時間) のプレスリリース DSCC Expects Apple and Samsung to Account for 74% of OLED Smartphone Panel Revenues on 4% Y/Y Unit Growth in 2023 をDSCC Japanのスタッフが全文和訳したものです (7月6日 13:00版)。

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DSCCは Quarterly Advanced Smartphone Display Shipment and Technology Report の最新号において、スマートフォン用OLED出荷のQ1’23実績と2027年までの最新予測に関する詳細データとインサイトを明らかにした。2023年、スマートフォン用OLED出荷数は前年比4%増の6億800万枚に達すると予測される一方、パネルのASP (平均単価) がフレキシブルOLEDで前年比16%安、リジッドOLEDで前年比21%安、フォルダブルOLEDで前年比11%安となるため、スマートフォン用OLED出荷額は前年比5%減の308億ドルになると予測される。

DSCCのシニアディレクターであるDavid Naranjoは「2023年のスマートフォン用OLED出荷は、フレキシブル型が前年比13%増で数量シェアが2022年の66%から72%に上昇、フォルダブル/ローラブル型が前年比68%増で数量シェアが2022年の3%から4%へ、リジッド型は前年比21%減で数量シェアが2022年の32%から24%に低下すると予測される」と述べている。

基板タイプ別 スマートフォン用OLED出荷数
Source: DSCC's Advanced Smartphone Display Shipment and Technology Report

Appleの時価総額は先日3兆ドルに到達、AppleとSamsungは今後数ヵ月以内にスマートフォンの新たなフラグシップモデルを発表する予定である。DSCCは同レポートの2023年ブランド別パネル出荷予測で、Appleが数量シェア37%・パネル出荷額シェア55%、Samsungが数量シェア21%・パネル出荷額シェア19%になるとしている。Q1’23、SamsungはフレキシブルOLED搭載S23シリーズが前期比199%増の成長を記録、スマートフォン出荷数全体では前期比成長率が38%だった。AppleについてはQ2’23にiPhone 15シリーズ向けパネル出荷が開始される予定で、2023年のApple製品向けパネル出荷構成の45%をiPhone 15シリーズが占めると予測される。

ブランド別 スマートフォン用OLED年間出荷先シェア
Source: DSCC's Advanced Smartphone Display Shipment and Technology Report

Q1’23にはApple iPhone 14 Pro Max、iPhone 14 Pro、iPhone 14が出荷数トップ3となった。フレキシブルOLED搭載モデルではApple iPhone 14シリーズとS22シリーズが好調で、Q1’23にはAppleとSamsungのモデルが合計で数量シェア64%、スマートフォン出荷額シェア76%を占めた。

Q2’23にはApple iPhone 14が数量・スマートフォン出荷額とも首位に立つと予測される。iPhone 13 シリーズとiPhone 14 シリーズ、さらにパネル出荷が始まるiPhone 15シリーズで、Q2’23のスマートフォン出荷額全体の48%を占めると予測される。SamsungはQ2’23のスマートフォン出荷額全体の21%を占めると見られる。

OLED搭載スマートフォン 上位5モデル
Source: DSCC's Advanced Smartphone Display Shipment and Technology Report

このレポートにはDSCCのすべてのスマートフォンデータを収録しています。ブランド別、モデル別、またすべてのディスプレイおよび非ディスプレイパラメータ別にOLED搭載スマートフォンセットおよびスマートフォン用OLEDの出荷数データと出荷額データ、主要モデルの地域別予測を掲載しています。過去実績および今年度見通しは四半期ベースで、2027年までの予測は年間ベースで提示します。さらに、スマートフォンに適用可能なOLEDのテクノロジーとイノベーションのトレンドに関するインサイトも提供します。DSCCのデータベースに収録しているAMOLEDスマートフォンの構成は1,250以上にのぼり、基板、TFTバックプレーン、パネルメーカー、リフレッシュレート、チップセットメーカー、設計ルール、5Gネットワークなどの項目によるバリエーションを含んでいます。

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Written by

David Naranjo

dave@displaysupplychain.com