Q1'23のフォルダブル型スマートフォンとFPDの出荷数とQ2見通し~Q2は前期比70%増、前年比47%増の460万枚に急増へ

Published May 30, 2023
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この記事は5月30日付 (米国時間) のグローバルブログ Foldable Smartphone Shipments Decline Y/Y Again in Q1’23 をDSCC Japanのスタッフが全文和訳したものです (6月2日 15:30版)。

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Q1’23のフォルダブル型スマートフォン出荷数が前期比39%減、前年比8%減の193万台だったことが、DSCCの Quarterly Foldable/Rollable Display Shipment and Technology Report 最新版で明らかになった。iPhone 14シリーズの発売以来、Androidスマートフォンは減少傾向にあり、フォルダブル型には魅力的な新モデルも見られないことから、フォルダブル型スマートフォン出荷は苦戦しており、2四半期連続の前年比減少となった。ブランド別では、Galaxy Z Flip 4とZ Fold 4の需要が低迷したSamsungのシェアが、Q4’22の83%からQ1’23には48%まで落ちた。Oppoがシェア22.7%で第2位に躍進、次いでHuaweiがシェア15.7%で続いた。Q1’23の上位5モデルは、Z Flip 4がシェア29%、Huawei Pocket Sが16%、Galaxy Z Fold 4が14%、Oppo Find N2 Flipが12%、Oppo Find Nが6%となっている。Q2’23にはVivoのシェアが16%に急上昇し、SamsungとHuaweiに次ぐ第3位に浮上すると予測されている。Q2’23には幅広い価格帯で多くの製品が発売されることから、出荷数は前年比で回復すると見込まれている。レポート最新版ではQ2’23の予測データを提供している。2027年までの予測については今後数週間以内に提供の予定である。

フォルダブル型スマートフォン出荷数
Source: DSCC’s Quarterly Foldable/Rollable Display Shipment and Technology Report
ブランド別 フォルダブル型スマートフォン出荷数
Source: DSCC’s Quarterly Foldable/Rollable Display Shipment and Technology Report

フォルダブル型スマートフォン用FPD出荷は前期比12%減、前年比4%増の271万枚だった。Q2’23は前期比70%増、前年比47%増の460万枚に急増すると予測されている。Galaxy Z Flip 5、Z Fold 5、Pixel Fold、Razr 40 Ultraなど、Q2’23にはブランド各社が新製品を発売、その大量出荷を支えるべくFPDメーカー各社が生産を増強することが急増の要因となる。Q1’23にはSamsung Displayのシェアが80%から68%に低下、Q2’23も若干下がって67%になると見られている。Q1’23にはBOEのシェアが18%から32%に上昇したが、Q2’23には26%に低下する見通しで、今後のMotorola Razr 40/Ultraの発売によって、Q2’23にはChina Starのシェアが7%に跳ね上がると予測されている。

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Written by

Ross Young

Ross.Young@DisplaySupplyChain.com