MetaがヘッドセットQuest 3の価格を発表
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この記事は6月5日付 (米国時間) のグローバルブログ Meta Announces Pricing for Quest 3 Headset をDSCC Japanのスタッフが全文和訳したものです (6月7日 09:00版)。
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MetaがヘッドセットQuest 3を発表した。価格はストレージが128 GBのモデルで499.99ドルである。正式発売日は未定だが、出荷開始予定は今秋だという。Metaはまた、値上げから1年も経たないQuest 2の価格を299.99ドルに戻すとしている。Quest 2は2020年末に299ドルで発売されたが、製造コストと輸送コストの上昇を理由に2022年8月に399ドルに値上げされた。「当社はQuest 3と並行してQuest 2とProの販売を続けるとともに、Quest体験をさらに向上させる新たなソフトウェアアップデートを継続する」と同社は公式ブログで述べている。
Metaによれば、Quest 3の特徴は高解像度、高性能、画期的メタリアリティ技術、薄型で快適な形状だという。高い再生忠実度のカラーパススルーによるARモードが実現する。Quest 3は現在Meta Questがサポートされているすべての国で出荷予定となっている。同社は9月27日開催のMeta Connectでこのヘッドセットの詳細を発表する予定だ。
Quest 3はMetaの「最高解像度ディスプレイ」とパンケーキ型光学系を組み合わせており、Quest 2と比べて 40%薄い光学構造を実現している。Quest 3はQualcommの新たなAR/VR用Snapdragonチップセット (名称はXR2 Gen2の予定) を搭載した初のヘッドセットになる。Metaによると、このチップセットは Quest 2に搭載の前世代Snapdragon GPUの2倍以上のグラフィック性能を実現するという。この新たなチップセットによって、さらに解像度の高いディスプレイの対応も可能になる。
Metaでは設計を完全に見直し、さらに合理化の進んだ人間工学に基づくコントローラー形状を実現した。また、Touch Proで初めて登場した触覚技術「TruTouchハプティクス」も搭載している。ハンドトラッキングも追加の設定なしでサポートしており、ユーザーは手だけを使って仮想オブジェクトを操作できるようになる。
Quest 2の新価格は6月4日に適用開始となる。256GBモデルも349.99ドルに値下げされる。今後のソフトウェアアップデートによってクロック速度が向上、CPUで最大26%、GPUで19%の性能アップとなる。
同様のソフトウェアアップデートによってQuest ProのGPU性能も11%向上する。「これらの変更を開発者が活用することで、ゲームプレイはよりスムーズになり、UIの反応スピードは高速になり、コンテンツがさらに豊富になると期待している」と同社は述べている。