Q3’23のFPDメーカー業績レビュー (BOE、CSOT、CHOT、EDO、Tianma、Visionox) ~中国FPDメーカーの勝者と敗者
中国の上場FPDメーカー全6社が先週、Q3’23の財務実績報告を行ったが、業績は各社さまざまだった。大型LCDに重点を置くメーカー (BOE、CSOT、CHOT) は価格上昇の恩恵を受けたが、OLEDを含む小型FPDに重点を置くメーカー (Tianma、Visionox、EverDisplay) の業績は低迷した。
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中国の上場FPDメーカー全6社が先週、Q3’23の財務実績報告を行ったが、業績は各社さまざまだった。大型LCDに重点を置くメーカー (BOE、CSOT、CHOT) は価格上昇の恩恵を受けたが、OLEDを含む小型FPDに重点を置くメーカー (Tianma、Visionox、EverDisplay) の業績は低迷した。
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第4四半期の進行にともない、TV用LCD価格が再び下落している。第2四半期から第3四半期にかけての価格上昇に対応し、LCD生産ライン稼働率も供給が需要を上回る地点まで上昇した。TVサプライチェーンには第4四半期の大商戦を支えるに十分な在庫が蓄積されているため、現在、需給バランスは供給不足から供給過剰へと移行しており、11月はすべての画面サイズで価格が9月のピークから下落、12月も価格は下がり続ける見通しだ。
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2023年第3四半期の世界のスマホ市場における売上は、前四半期比では15%伸びたものの、前年同期比では横ばいで1,000億ドル (約15兆円) をわずかに超えた金額であった。Appleは市場の首位で、世界のスマホ売上の43%を獲得した。これは第3四半期 (7月~9月) として過去最高である。
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iPhone15シリーズ発売から1ヵ月以上が経過した。9月までのiPhone 15シリーズ用のパネル出荷数は、昨年同期間のiPhone 14シリーズ用より24%増加、一昨年同期間のiPhone 13シリーズ用より27%増加したことが、DSCCの Monthly Flagship Smartphone Tracker 最新版で明らかになった。
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世界的な需要低迷がQ2’23もまたMiniLED出荷に影響を及ぼした。DSCCの Quarterly MiniLED Backlight Technologies, Cost and Shipment Report 最新版によると、Q2’23のMiniLED出荷数は前期比5%減、前年比32%減の4130万枚となり、総数としてはQ3’21以来最低となった。
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Q1’23に始まったFPD生産ライン稼働率の上昇はQ2’23、Q3’23に加速したが、Q4'23に終わりを迎え、現在は低下している。DSCCが先週発行した Quarterly All Display Fab Utilization Report 最新版で明らかにしている。
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FPDメーカーの四半期決算発表は今回もLG Displayが10月25日(水)に先陣を切るが、今期は業界が昨年末の急激な低迷から回復、大幅な改善が見られる可能性が高い。本稿ではQ3’23業績のプレビューを行う。
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FPD業界の回復は第3四半期も継続している。台湾FPDメーカーの総出荷額は7月にやや減少、その後8月と9月はともに前月より増加したことが先週の報告で明らかになった。数値が最低水準に落ち込んだ2022年下半期が比較対象であることから、出荷額は前年比ベースで2桁成長率を記録している。3社の9月出荷額は455億台湾ドル (14億2000万米ドル) で、前月比2%増、前年比33%増となっている。
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DSCCの Quarterly Advanced TV Shipment and Forecast Report 最新版によると、2023年のAdvanced (先端技術FPD搭載) TV出荷は数量、金額ともに減少の見通しだが、2024年には出荷数が前年比4% 増の2200万台、出荷額が前年比6%増の254億ドルに到達すると予測されている。
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DSCCでは2023年のスマートフォン用OLED出荷数を前年比0.3%減の5億8500万枚、出荷額を前年比11%減の290億ドルと予測している。予測の背景には、パンデミック後の中国の経済再開が予想よりも遅れたこと、2023年上半期の在庫増加、マクロ経済環境といった要因がある。
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