UDC、BOEと長期契約を締結
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この記事は12月4日付 (米国時間) のDSCCグローバルブログ UDC Signs Long-Term Agreements with BOE をDSCC Japanのスタッフが全文和訳したものです。
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UDC Signs Long-Term Agreements with BOE
米国のOLED材料メーカーであるUniversal Display Corporation (UDC) が先週、中国のFPDメーカーであるBOE Technology Group (BOE) と、OLED材料供給およびライセンスに関する長期契約を締結した。UDCは完全子会社であるUDC Ireland Limitedを通じ、同社独自の燐光OLED材料および技術をBOEに継続的に供給する。契約の詳細および財務条件は明らかにされていない。
「BOEとの強固なパートナーシップを拡大する長期契約を締結できたことを嬉しく思う」とUDCのプレジデント兼CEOであるSteven V. Abramson氏は言い、さらに「BOEは、情報の相互作用と人間の健康のためのインテリジェントなインターフェース製品とサービスを提供するIoTイノベーションのリーディングカンパニーであり、その革新的な最先端技術によって世界のコンシュマーエレクトロニクス分野へOLEDの普及を促している。高効率でコストパフォーマンスに優れた当社独自のOLED技術と燐光発光材料ソリューションの総合ポートフォリオは成長を続けており、BOEと長期にわたって協力関係を拡大できることを楽しみにしている」と述べている。
DSCCの Biannual AMOLED Materials Report
によると、BOEはAMOLED材料の調達ではLG Display、Samsung Displayに次ぐ第3位で、2023年のOLED材料市場における調達シェアは約11%になる見通しだ。UDCからのディスプレイ材料調達についても、BOEは同じく第3位となっている。DSCCでは、2023年にBOEがUDCから調達するAMOLED材料は前年比43%増の5200万ドルになると予測している。UDCは今後、BOEからライセンス収入も得ることになる。UDCでは、材料売上とライセンス収入の比率を約1.5 : 1と推測している。
また先週、UDCは投資家向けプレゼンテーションのアップデートを発表、同社の製品と商機について説明した。このプレゼンテーションのハイライトは2024年の導入が期待される燐光青色発光体の優位性で、燐光青色は蛍光青色と比較してエネルギー効率が24%向上するという、UDCの今年初めの主張を繰り返す以下のスライドも含まれている。UDCに確認したところ、このスライドには「スマートフォン消費電力」との記述があるが、UDCが言及しているのはディスプレイの消費電力であり、デバイス全体の消費電力ではないとのことだった。