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FOR IMMEDIATE RELEASE: 12/05/2024
[12月号] 2025年のFPD投資トレンド
DSCC アジア代表・田村喜男DSCC Japan (東京) -
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DSCCでは、2025年のFPD装置需要は24年比8%減の67億ドルになると予測している。IT用有機EL向けのG8.7に加えて、フォルダブル対応を視野に入れたG6ラインのLTPOやCOE (Color Filter On Encapsulation) 対応の増設などが中心となるが、FPD工場の新設を計画しているインドの動向なども注目ポイントとなる。
G8.7有機ELについては、サムスンディスプレー (SDC) のA6フェーズ1が2025年7-9月期から量産を開始する。フェーズ2は蒸着装置の納入が少し遅れるが、量産開始は2026年1-3月期からで当初の予定から変わらない見込み。BOEのB16フェーズ1も計画どおり2025年4-6月期から装置導入が始まる予定となっている。
2025年は、いよいよG8時代が幕を開けることになるが、FMMのたわみを解消して歩留まりを上げていけるのか、またBOEが採用する韓国サニックシステムの蒸着装置がキヤノントッキと並ぶような信頼性を確保できるのかといった点に注目が集まる。ちなみに、サニックの蒸着装置はLGディスプレー (LGD9) 亀尾工場のG6でタンデム有機ELの量産に採用されている。
LGDは、広州の液晶工場を売却することがほぼ決まったため資金に余力ができそうだが、2025年に具体化できる可能性は低い。また、天馬微電子もG8でIT用の量産を検討するのではとの噂が出ている。
フォトリソ技術を用いるG8.7投資では、ジャパンディスプレイが計画を白紙化したが、ビジョノックスは合肥でV5を9月に起工した。補助金を確保するためにはViPプロセスを一部採用するはずだが、V5の第1工場はまずFMMで立ち上げる。
数少なくなった液晶案件だが、ライバオがG8.7への投資を決定し、2025年7-9月期が装置導入を始める。IT用液晶パネルに加えて、電子ペーパーを生産する計画だ。
中小型パネル向けに関しては、SDCがA3およびA4ラインでCOE対応の装置導入を2025年後半に実施する。これはiPhoneのフォルダブル対応を想定したものとみられる。LGDもCOEおよびLTPOの投資を計画しているが、LTPOを先に進める見通し。CSOTは、G6よりもG8の投資を優先しているようだが、T5工場にてJOLEDから移設したG5.5装置でインクジェットプロセスの開発・試作を2025年に始める。
インドでは、ベダンタなど3社程度がLCD投資を検討しており、シャープがパートナーを選別して、技術支援する可能性がある。総選挙で与党が議席を減らす結果となったが、2025年には計画が加速されるとの期待も出ている。
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