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FOR IMMEDIATE RELEASE: 08/07/2024
AppleのiPhone用OLEDメーカー採用動向
DSCC アジア代表・田村喜男DSCC Japan (東京) -
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第78回 DSCC田村喜男のFPD直球解説 (電子デバイス産業新聞)
昨年と同様に、今年も4モデルを展開する予定のAppleのiPhone。パネルサプライヤーも昨年と同じくSamsung Display (SDC)、LG Display (LGD)、BOEとなるが、SDCのシェアは昨年の6割から5割へ下がりそうだ。
2024年は画面サイズが一部変更され、Pro Maxが6.86インチ、Proが6.27インチ、Plusが6.69インチ、通常モデルが6.12インチとなる。LGDはProのみ、BOEはPo以外、SDCは全モデルにパネルを供給する予定。Pro以上の2モデルはベゼルの狭小化で画面サイズが少し大きくなるという格好だ。ちなみに、Pro以上の2モデルにはAI機能「Apple Intelligence」の搭載が予定されている。
注目は早くも2025年モデルに移っている。ここ数年はPlusの販売が芳しくないことから、2025年はPlusの端末自体をより薄型・軽量化することが検討されている。6.55インチで薄型・軽量・スリム化して再生を模索するようだ。
ちなみに、2024年はPro以上の2モデルのみバックプレーンにLTPO、120Hz駆動を採用しているが、25年は全モデルにLTPOと120Hz駆動を採用する見通し。BOEは中国ブランドに対してはLTPOの供給実績があるが、果たしてApple仕様のLTPOを量産供給できるかに注目が集まる。
加えて、2025年春先にはiPhone SE4の発売が予定されており、パネルは22年のiPhone 14に搭載された6.06インチが採用される見通し。サプライヤーはBOEとLGDの2社で、すでに生産が始まっている。
Appleは長年、SDCへのパネル供給比率の依存度を下げていく努力を続けてきた。ゆくゆくは現行サプライヤー3社でシェアをバランス化させたいと考えているようだ。いち早くApple向けにG6ラインを整備したSDCは当初、iPhone向けに9ラインを運営していたが、このうち1ラインをiPad向けに充てているため、iPhone向けは8ライン体制で運営している。
今後も供給シェアが下がり続けていくようなら、SDCは一定の稼働率を維持することが難しくなる。キャパを埋めるために期待されるのが、Appleがフォルダブル端末をリリースするか否かだ。現時点では2027年に7.7インチモデルで商品化するのではと想定されているが、端末価格が2500ドルになりそうで、今後の商品化戦略がどう推移していくのかを注視する必要がある。
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