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FOR IMMEDIATE RELEASE: 11/08/2024


AI、スマートフォン、XR市場の展望~11/20セミナーのポイント解説 (3)
Counterpoint Research 前納秀樹&宮下洋子

Counterpoint Research (東京) -

電子デバイス産業新聞 (11月7日号)

調査会社 Display Supply Chain Consultants (DSCC) は、11月20日 (水) に東京コンファレンスセンター・品川で 「FPD産業分析セミナー 2024年後期版」を開催する。このなかで、DSCCの親会社であり同社を年内に統合する Counterpoint Research から、AI、スマートフォン、XR市場の現状と今後を展望する。

AIに関しては、2030年までに生成AI向け半導体の市場規模が2023年の3倍、このうちPC向けは1.9倍、スマホ向けは2倍、サーバーを含むコンピューティング全体では2.5倍にそれぞれ拡大すると予測している。ただし、高額なAI投資を回収していくため「AIをどうマネタイズするか」が今後の大きな課題となる。セミナーでは、Apple、Sumsung、Xiaomi、OPPO、VivoのOEM5社の今後のスマホ戦略を詳述するとともに、IT業界におけるマネタイズ状況を解説する。

出荷台数の減少が続いてきたスマホ市場は、オンデバイスAIの普及とそれに伴う買い替え需要の促進という後押しもあって、今後は緩やかな台数成長に転じ、なかでも生成AI搭載スマホは2028年に7億台を超えると予測している。また、生成AI搭載スマホとともに、フォルダブル端末の普及が始まり600ドル以上のプレミアム価格帯の端末の伸びが目立ってきた一方、中価格帯の端末は台数成長が止まっており、昨年あたりから価格的にはプレミアムとローエンドの二極化の様相を呈しつつある。

今後の焦点は、搭載されるディスプレイの面積を含め、フォルダブル端末の普及ペースがどう推移するかであり、かつAppleが巷間の予想どおり2027年にフォルダブルiPhoneを市場投入するかだ。加えて、高価格なフォルダブル端末がさらに増加すれば、地域別の市場特性にも大きな差が出ると考えられる。セミナーでは、こうした市場の見通しや地域別のベンダーシェアなどについて独自データをもとに解説し、今後を展望する。

XR市場は、現在までのところ当初の期待どおりには拡大しておらず、コロナ禍の勢いをキープできずにいる。鳴り物入りで登場したApple Vision Proも開発者向けの高価格という側面も相まって、足元の販売はスローダウンしている。VR市場ではMetaのQuestが圧倒的なシェアを有しており、今後も業界の牽引役となるだろうが、Appleがアップグレード版を2025年後半に投入するのかが今後の注目ポイントになる。

ARは、この分野で最も市場成長率が高く、スマートグラスが年率二桁の台数成長を継続すると予想している。現在は中国ブランドが商品化に積極的だが、MetaがRay-Banとコラボしたモデルが想定以上の売れ行きを見せたという事実から、キラーアプリの登場や装着感の改善、さらなる小型軽量化が進展すれば、想定以上の市場拡大にも期待が持てる。セミナーでは、これらの出荷台数などを大胆に予想する。

Counterpoint Research
ビジネスディベロップメント ディレクター 前納秀樹
シニアコンサルタント マーケットリサーチ/ビジネスディベロップメント 宮下洋子

※電子デバイス産業新聞によるインタビュー記事を基に、セミナー事務局が一部補筆しました。


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