Press Releases

田村喜男の視点 他

2035年までのLCD需給バランス展望~11/20セミナーのポイント解説 (4)

November 12, 2024

中国FPDメーカーの旺盛な事業拡大に伴い、大型LCDパネルの大半が中国で生産されるようになった。直近では、シャープが堺G10工場 (SDP) の稼働を停止した一方、韓国LG Displayの広州G8.5 LCD工場におけるChina Starの買収交渉が決着し、2025年4月からTCL CSOTに譲渡されることが決定した。このようなChina Starの能力拡大に対応して、BOEがB19工場の増産を決定するなど、上位メーカー間でのシェア争いの動きも見られる。続きを読む

FPD先端技術及び投資動向~11/20セミナーのポイント解説 (2)

November 7, 2024

調査会社 Display Supply Chain Consultants (DSCC) は、11月20日 (水) に東京コンファレンスセンター・品川で「FPD産業分析セミナー 2024年後期版」を開催する。毎回好評の「FPD先端技術及び投資動向」セッションについて、その概要をDSCC韓国支社のFPD技術/設備投資/製造装置担当ディレクター・Jayden Lee氏に聞いた。続きを読む

[9月号] FPD設備投資を上方修正

September 5, 2024

DSCCは、2020-2027年のFPD設備投資 (建屋は含まない製造装置ベース) の累計予測を、前回予測から8%増の746億ドルに上方修正した。液晶、マイクロ有機EL、マイクロLEDは前回比で横ばいだが、フレキシブル有機ELへの投資増額が見込まれることが要因。同期間で有機EL向けの投資額は前回比同14%増の約436億ドルとなる。増額の要因は、中国メーカーによるフレキシブル有機ELの投資再開だ。続きを読む

[8月号] AppleのiPhone用OLEDメーカー採用動向

August 7, 2024

昨年と同様に、今年も4モデルを展開する予定のAppleのiPhone。パネルサプライヤーも昨年と同じくSamsung Display (SDC)、LG Display (LGD)、BOEとなるが、SDCのシェアは昨年の6割から5割へ下がりそうだ。2024年は画面サイズが一部変更され、Pro Maxが6.86インチ、Proが6.27インチ、Plusが6.69インチ、通常モデルが6.12インチとなる。続きを読む

[7月号] 急激に普及していく生成AIスマートフォン

July 8, 2024

生成AIを搭載したスマートフォン (スマホ) の商品化が加速しており、2024年は生成AIスマホが飛躍する年となりそうだ。DSCCの親会社であるCounterpoint Researchの調べによると、2023年に出荷されたスマホのうち、生成AIスマホは1%に満たなかったが、インストールベース (市場で使用されているスマホ) の台数は2023年の数百万台から27年には12.3億台に達し、普及率は43%まで上昇する見通しだ。続きを読む

[6月号] Apple、有機ELパネルを初搭載したiPad Proを発売

June 12, 2024

Appleは先月、初めて有機ELパネルを搭載したタブレット端末「iPad Pro」を発売した。11.1インチと13インチの2モデルで、前者はSamsung Display (SDC)、後者はLG Display (LGD) が主にパネル供給しているが、LGDは前者の供給も一部サポートしている。このパネルはApple向けの特別仕様で、ガラス基板と薄膜封止 (TFE) を組み合わせたハイブリッド型である。続きを読む

[4月号] 有機EL G8.7投資本格化、ハイブリッド構造など新技術も進展~4/25セミナーで解説

April 15, 2024

調査会社のDSCC (Display Supply Chain Consultants LLC) は、4月25日に DSCC発 FPD産業分析セミナー を開催する。韓国・中国の投資動向に詳しいFPD技術・製造装置担当ディレクターのJayden Lee氏に、講演のホットトピックスなどを伺った。(聞き手&構成: 電子デバイス産業新聞 澤登美英子記者)続きを読む

[3月号] 2023年のFPD製造装置メーカーランキング

March 1, 2024

2023年のFPD製造装置売上高ランキングでは、キヤノンが2年連続で首位を維持した。この売上高にはキヤノントッキが含まれており、キヤノンとトッキを分けた場合には、Applied Materials (AMAT) が首位、キヤノンが2位、キヤノントッキが3位となる。続きを読む